第92号(H.13.1.25)

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新年のごあいさつ
新春講演会

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組合の動き
資産税に関する実務研修会

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京都市交通のあゆみ

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21世紀記念エッセイ
有田徳五郎先生〜石原 豊先生

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21世紀記念エッセイ
木村祐一先生〜嶋谷俊子先生

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21世紀記念エッセイ
田中美代子先生〜西 幸三先生

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全国統一キャンペーン表彰式
ソフトボール大会

No.8
ふれあい美術館

大津絵美術館  /  樂美術館


総本山     付 属
円満院門跡 大津絵美術館

  「大津絵」 は、 江戸時代、 京都と大津の中間地点である追分かいわいで生まれました。 名もなき絵師が、 東海道を往来する旅人を相手に、 信仰の対象や土産品として安値で売っていたという話です。 初期のころは、 「阿弥陀仏像」 のような仏画を主に描いていましたが、 後世になると、 子供の夜泣き止めの呪符としての 「鬼の念仏」 や良縁を得るための 「藤娘」 など多くの絵柄が描かれるようになりました。 「鬼の念仏」 は、 ギョロリと目をむいた大口の赤鬼が黒衣を身にまとって念仏をとなえているという大衆の心をとらえる素朴なお坊さん姿の作品です。
 これらの大津絵の収集がされているのが、 大津市三井寺山内の円満院門跡に付属する 「大津絵美術館」 です。 2階建ての展示場1階には、 写実派の大家円山応挙の 「えと十二支図」 などの遺作類が、
2階には大津絵約40点が常時展示され、 初期から現代に至るまでの大津絵と貴重な資料が鑑賞できます。
 円満院は、 皇室と深いゆかりを持つ 「門跡寺院」 として寺格の高いお寺です。 1千年の歴史があり、
現在56代目で皇子皇孫によって受け継がれました。 円満院に10余年足をとめたといわれる円山応挙を育てられた祐常大僧正もその1人です。 広大な境内には、 名勝史跡指定の名庭や重文 「宸殿」 などが散在します。 民衆の心をとらえる大津絵を鑑賞した後は、 近江の名刹三井寺を散策してみてはいかがでしょうか。


大津絵美術館
〒520-0036 大津市三井寺山内仁王門北
TEL 077-522-3690 FAX 077-525-3110
開館時間/ 午前9時〜午後5時
休 館 日/ 年中無休
駐 車 場/ 無料
入 館 料/ 大人:300円 高校生:200円 小人:150円
団体割引 (30人以上)
大人:250円 高校生:150円 小人:100円

財団法人 樂美術館

 樂焼は桃山時代に千利休の創意にもとづき初代長次郎によって始められた日本独自の陶芸で、 長次郎の制作した赤樂茶碗・黒樂茶碗には利休の侘茶の深い思想が表現されているといわれています。 その 「樂焼」 という名称は、 利休好みの赤黒釉の茶碗を豊臣秀吉に賞され、 樂字の印を賜ったことに因っています。
 京都御所を西に徒歩7分。 三千家をはじめ茶家が散在する上京の一画に、 樂焼450年の伝統を今に伝える窯元、 樂家があります。 樂美術館はその樂家に隣接するかたちで昭和53年に開館されました。 収蔵作品は約1,000点。 樂茶碗を主体とした樂歴代の陶芸作品、 茶道工芸美術、 樂焼の関係資料等からなっており、 特別展を中心に年3回の企画展示が開催されています。
 また、 茶碗は茶の湯において使われるものであるから、 手にふれることにより、 その感触、 釉薬や土の表情、 重量感や量感など展示室のガラス越しでは味わえない新たな世界を知ってもらおうと、 毎月第1土曜・日曜 (但し4月は7日・8日) に 「手にふれる樂茶碗鑑賞会」 が行われており、 樂歴代の作品を実際に手にとって鑑賞させて頂けます。
 さらに美術館の中のお茶席で開かれる 「特別鑑賞茶会」 では、 歴代の樂茶碗でお茶をいただき、 その席中で樂家15代樂吉左右衞門さんのお話をうかがうことが出来ます。 季節やテーマに応じて開催されるこのお茶会は大変人気が高いため、 茶会日1ケ月前より電話にて予約受付されているそうで、 次回以降2月18日 (日) ・3月18日 (日) の開催が決まっています。
 訪れた時は 「樂歴代・春の節会」 が開催されており、 落ち着いた照明と優しいお香のかおりにつつまれた館内では、 1月・初釜、 2月・節分、 立春、 初馬、 利休忌、 3月・雛の節句、 お彼岸、 4月・お釈迦様の華祭りとそれぞれの節会に因んだ作品が、 静かに、 そして凛としたたたずまいで私を迎えてくれました。
 樂家ではその製法はいっさい伝えられないそうです。 しかし、 この美術館に収蔵された作品こそ樂家歴代が次代を継いでいく子孫の為にと代々伝えたものなのでしょう。
 帰り際に 「当代の使われている土は先々代が集められたものなんですよ」 というお話をうかがった時、 昔のものを伝えるだけではなく、 過去から現在、 そして未来へと受け継がれ、 つくられ続けていく、 生きている伝統というものを強く感じました。

樂美術館
〒602-0923 京都市上京区油小路中立売上ル
TEL 075-414-0304 FAX 075-417-2797
開館時間/ 午前10時〜午後4時30分
  (入館は4時まで)
休 館 日/ 月曜日 (*祝祭日の場合は開館)
入 館 料/ 一般 700円 大学生 600円
中・高生 300円

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