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支部長就任ご挨拶
故中野一城先生を悼む

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組合の動き
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支部長就任ご挨拶

     伏見支部長  田原  勝

 地球温暖化防止の為の 「京都議定書」 の行方が色々と憶測されるように、 今夏は殊の外暑さが厳しい毎日の

連続でしたが、 組合員の先生方にはご健勝にてご活躍のことと拝察いたします。

 去る6月の支部定期総会で伏見支部の支部長に就任させて頂きました。 伏見支部では昨年の定期総会後

「支部役員選任細則」 が施行され、 本年が第1回目となり、 支部会員に周知された支部役員選考委員会の選考に

依る候補者を支部総会議案書に掲記し、 総会で承認するという概要ですが本則 「支部長三選禁止」 規則により、

本年は選考委員会が早期に開かれたこともあり、 京税協 「支所長」 の肩書きを先行して4月に拝命することになり

ました。

 伏見支部は150名を下ることもなく平均して入会、 転入出、 退会が少ない為、 会員相互間の意思疎通が良く、

各委員会の諸事業も参加会員が多く安定しており、 ベテランと若手会員との繋りも和気あいあいで、 環境の区別

もなく、 必要な情報を迅速に公開するマルチFAXもフル稼動し、 ITの先取りも実行済です。

 さて本年は、 改正税理士法に依る業界全体の流れに沿い情報を収集し、 支部一丸となって取り組まなければな

りません。 商法の一部改正も迫って来ており、 各支部の組織改革が否応無しにやってまいります。 租税教育推進

協議会への積極的な参画により、 税理士の対外広報を拡げ規制緩和の大波に呑込まれないようにまた、 支部と

して公正・中立な立場で、 会員の職場を積極的に開拓できるよう行政当局とも対話してはと思っております。

 これからの2年間は、 一層魅力のある支部を目指し、 会員皆様並びに役員の皆様と共に、 活動的な支部運営を

進めると共に、 京税協の諸事業に参画し協力させていただきますのでよろしくお願い申し上げます。

     左京支部長  辰巳 修偉

 大文字の送り火も見ました。 あちこちの町内では地蔵盆が行われております。 私が子供の頃は茣蓙の上に

多数のジャリが屯し、 その回りを何人かの世話役のオジサンやオバサンが居たものでした。 今は…子供は極端

に少なく、 回りの大人の方が多かったりします。 この時期になると得も言われぬ淋しさに襲われます。 それはひと

つには、 小学生の頃の感情が未だに残っているものと思われます。 ああ、 もう直ぐ夏休みが終ってしまう。 最後の

最後の頼みの綱であった地蔵盆も済んでしまった。 後はあの長い長い2学期が始まってしまう。 そして…宿題は

ほとんど手付かずのまま…。 この去り行く夏をいとおしむ気持とあせりとが撹拌されて大きな激情となって私を悩

ませたものでした。 それが今でも自分を取り囲むのです。 しかし単に淋しいとかいうだけではなく、 何となくノスタル

ジックな風味が加わって古い白黒映画を見ているような気分になるのです。 さらに、 私は毎早朝に1時間の速歩と

山歩きをしております。 出発するのが6時、 もうすでに陽はカンカン照りであったが、 この時季を境にどんどん日の

出時が遅くなって行くのです。 やがて冬になると、 出発時を6時半にしないと危なくて歩けなくなります。 私は圧倒的

に夏が好き。 いかに汗まみれになろうと、 寝苦しかろうと、 あの寒い、 暗い冬の朝に出発しなければならないことを

思うと夏が愛おしいのです。 それだけに、 夏の陰りを感じさせられるこの季節になると淋しさに晒されてしまうので

す。

 私が会員先生方の御支持により左京の支部長に就任させて頂いて早くも3ケ月が経過いたしました。 何か忘れて

いるのではないか? 今、 しておかなければならないことがあるのではないか? といった思いに常時駆られながら

仕事をしております。 支部運営に関しましては、 一言で言えば、 税理士法第1条を全うするために努力することで

あると思っております。 税理士業界が厳しい状況にあるのは事実です。 しかし、 私共の得意先はもっとひどい状態

にあります。 従いまして、 納税者の即ちクライアントのために我々税理士はするべきことがまだまだあると思います。

そのような大局観に立った情報を双方向で受発信できるような支部運営を目指します。 幸いに左京支部は互恵と

平等に満ちた素晴らしい支部です。 先達会員によって醸成されたこの良き支部のため頑張ります。

     宇治支部長  大 友紀

 去る平成13年6月4日、 第21回宇治支部定期総会におきまして、 支部長に選任されました大友紀でございま

す。 支部役員の選任方法が今年度より変更されまして、 従来ですと総会で選考委員を決め、 議事を暫時休憩して

選考委員が別室にて支部役員を選考し、 議場に諮り決定する形でした。 その形を昨年度の総会で選考委員を選任

し、 その委員で構成する選考委員会で検討された支部役員候補者の賛否を問う形になって、 初めての総会です。

役員選考の第3号議案が承認された段階では身の引き締まる思いとともに責任の重大さを痛感致しました。

 宇治支部の前身は京都府支部宇治部会が現在の伏見支部より、 昭和48年に総勢20名で発足し、 20年前に

前回の税理士法改正に伴い宇治支部が55名で誕生し、 今では205名になる大支部にまでなりました。 これも

ひとえに初代武田健男部会長、 初代故今西眞雄支部長、 2代岡田光生支部長、 前片野晏弘支部長に引き継がれ

た友愛と寛容の精神で支部運営がなされた賜物でございます。

 宇治支部は特殊だと、 よく他の支部の方々からお聞きいたします。 なるほど支部の地域は14市町村にまたがる

大きな面積を有しております。 北は宇治市から南は南山城村までを含めて税務対策事業を全ての地域に実施する

必要があります。 京都市内ですとひとつの地方自治体と商工会議所ですので窓口は1本です。 しかしながら宇治支

部は14の市町村が窓口となります。 納税協会においても4つの地域ブロックが存在し、 その全てのブロックに税理

士を派遣させて頂いております。 また、 14市町村全ての商工会・商工会議所に派遣が完了し、 商工会等の会員に

税務援助指導を行い、 我々の職能を提供し、 良好な関係を培っているところであります。 このような地理的なハンデ

等を会員の皆様の暖かいご支援やご足労にすがって実施しているところです。 税務対策事業につきましては、 今後

も本部と歩調を合わせながら支部の実情に即した、 実のある施策、 対応を行って参りたいと存じます。 税務対策事

業を推進する上においては、 支部運営に脈々と受け継がれた友愛と寛容の精神を基本として、 進めて参りたいと思

っております。

 税理士法改正の中にも研修項目が俎上にのぼっております。 宇治支部においても納税者の多様なニーズや時代

の要請に応えるべく、 会員の意見を充分に取り入れ研修に特に力を注ぎたいと思っております。

 何をするにしても友愛と寛容の精神でもって、 ことにあたりたいと存じます。 会員相互が互恵を進め、 尊敬し合え

るような支部にしたいと思っております。 京税協におかれましては今年4月1日より支所制度が発足し、 支所長は

支部長が兼任し、 支所と支部との2つの顔を使い分けることになります。 何分、 初めてのことでもありますので、

協議を重ねながらより良いものとしたいと思っています。 組合員、 会員の皆様にはどうか暖かいご支援をお願い

申し上げ、 就任のご挨拶といたします。

 短  歌

   2001年夏   下京地区 小田 良三

保津峡の 飛し沫ぶきに濡れる 川下り
    童心となる ひとときの夏

幼き日 煤煙(すす)にまみれし 汽車の旅
    いまトロッコにて 保津峡を縫う

芦ノ湖で 仰ぎ見上げし 大花火
    遊覧船も 夜陰に浮かぶ

亡き人が こよなく愛せし 箱根路は
    なみだ雨降る 石畳かな


元副理事長 元相談役
故中野一城先生を悼む


 去る5月16日中野先生の訃報に接した際、 大ショックを受けました。 あの元気印みたいな先生がと思うと残念で

なりません。

 先生とのお付き合いは、 昭和20年代の後半、 まだ私が国税職員のカケ出しの頃以来で、 昭和41年私が中京

署の法人税係長で退職した当時の直属の上司 (課長) でした。

 それから数年後、 姉小路東洞院に新築された貸ビルの2階の前半分が中野先生の事務所、 奥半分が私と隣合

わせで約2年間程をご一緒させて貰いました。

 豪放磊落な先生は、 非常に世話好きな方で、 登録後間もなく中京部会の役員となられ、 副部会長を経て、 当時の

京都府副支部長・支部長に就任されました。 55年の税理士法の改正により部会が支部に昇格しましたので旧制度

最後の京都府支部長となられました。 その後直ぐ、 本会の常務理事を2期務められました。

 当組合に於いても、 昭和48年組合創立第2期目より理事に就かれ、 第6期から副理事長として5期10年間お務

めになり、 その後は長らく相談役として組合運営に寄与されました。

 また、 国税職員のOBで組織する桜美会の第2代目会長・名誉会長・顧問を歴任され、 お亡くなりになられる迄

終生、 桜美会のドン的存在でした。 私も先生のご推挙により中京支部役員 (副支部長・支部長) や本会の理事・

当組合の役職を歴任することになりました。 また中野先生をキャップと仰ぐ会合にも属しておりますので、 中野軍

団の構成員とか、 中野一家の代貸しとか穏やかならざる呼称を頂くことがありましたがあえて甘受しておりました。

 6月21日の京都新聞に長女の典子さん (平松展三税理士夫人) の 「父への追悼」 と題する一文が寄稿掲載され

ていましたが……息を引きとる前、 母にバトンタッチしたとたん安らかな顔に変り、 さすが金婚式を迎えた夫婦の

絆を見せて貰いました。 ……可愛がってくれた孫が心をこめて作った千羽鶴に乗って天国に赴いた……との記述に

は、 ジーンと胸をうたれました。

 先生の事務所には、 長男の顯一先生 (中京支部副支部長) が以前より事務所運営をとり仕切っておられるので、

この点については何等後顧の憂いなく 「常徳院釋善城」 として浄土におわすことと思います。 衷心よりご冥福を

お祈り申し上げます。       合掌

副理事長      
   粟田 正雄


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